知っておきたい麻酔の問題~目の下のくまやたるみなど顔の美容整形~

美容整形を施す際に知っておきたい麻酔の種類とは

注射

プチ整形などの安く手軽に手術が受けられる方法も開発されたことで、近年では美容整形手術がより身近な存在となりました。しかしながら、手術を受けるとなると気になるのが痛みの問題。こうした不安の声を聞いて、美容整形外科では患者さんに負担を与えないよう、麻酔の種類や方法などに工夫をしています。

美容整形で使用される麻酔の種類

全身麻酔
全身麻酔とは、麻酔薬の点滴または麻酔ガスの吸入により、全身に麻酔の効果をもたらす方法です。患者さん本人は完全に眠ったような状態となり、施術による痛みを感じることはありません。施術終了とほぼ同時に目が覚めるので、眠っている間に手術は全て終わります。しかしながら、局所麻酔よりも体の負担が大きいため、術後は1~2時間美容整形外科の院内で休む必要があります。この全身麻酔が適用されるのは、フルフェイスリフトや広範囲の脂肪吸引・注入、豊胸手術など、施術範囲の大きな手術です。また、どうしても痛みや手術中の光景を見ることを避けたい場合、医師に希望すれば全身麻酔をしてくれることがあります。
局所麻酔
局所麻酔とは、全身麻酔とは違い、体の一部分だけに麻酔効果を与える方法です。患者さん本人の意識は保ったまま、手術をする場所の痛みや感覚だけを取り除きます。麻酔の方法は、主に手術箇所に麻酔薬を注射する方法です。この時、注射による痛みの負担が懸念されますが、あらかじめ皮膚に麻酔クリームを塗り、痛みの負担のない極小の注射針を使用することで、注射自体の痛みを抑えてくれます。この局所麻酔に適用される手術は、目の下のくま・目の下のたるみへの手術、または鼻を高くする隆鼻術など、顔を中心に行なう施術です。
クリーム麻酔
クリーム麻酔は、塗ることで皮膚への施術による痛みを取り除く麻酔です。化粧品に用いられるクリームのように肌に塗るだけで、10分から15分の間、痛みを始めとした皮膚感覚が低下します。適用される施術は、主に埋没法による二重手術や、ヒアルロン酸注入やボトックス注射によるほうれい線除去手術、顔のニキビ跡消すためのレーザー治療などに用いられます。また、局所麻酔をする際に注射による痛みを和らげるために、このクリーム麻酔を組み合わせて使用することがあります。
静脈麻酔
静脈麻酔は、腕の静脈に麻酔薬を注入する方法です。麻酔による効果で全身がリラックスし、まるでうたた寝をしているかのような状態になりながら手術を受けることができます。また、痛みによる負担を抑えると同時に、手術による精神的な不安感を取り去る効果が得られます。麻酔の効果はおよそ1~3時間です。術後も麻酔が効いている場合は、効果が切れるまで美容整形外科の院内で休憩してもらうことになります。対応する手術は、主にフルフェイスリフトなどの施術となります。

実際に麻酔を用いた美容整形を行なった人の体験談

目の下のたるみ手術で局部麻酔を利用しました(40代/女性)

私は目の下のたるみが長年のコンプレックスでした。だんだんお化粧でもカバーできなくなり、半年前に思い切って大阪の美容整形外科で手術を受けたのです。目の下のたるみを取り除く手術では、局所麻酔が施されました。たるんだ下まぶたの脂肪を取り除くため、まぶたを切開したのですが、痛みは全く感じませんでしたね。手術の痛みが不安で決断するまで時間が掛かったのですが、こんなに麻酔が効くならもっと早く手術を受ければよかったかもしれません。手術をした当日は手術箇所が腫れましたが、ダウンタイムが過ぎると腫れもすぐに引いてくれました。今では気になるたるみもなくなり、毎朝鏡を見るたびに手術による若返り効果を実感しています。

二重手術の際に全身麻酔を施しました(30代/女性)

私は以前、二重整形を受けるため、地元沖縄の美容整形外科を利用しました。二重整形手術は通常、局所麻酔で治療をするものですが、手術中は目を開けたままとなると聞いたので、担当の医師に全身麻酔をしてくれるようお願いしました。局所麻酔に比べて料金は高くなったけど、麻酔によって眠っている間に手術が全て終わってくれたので、手術による怖い思いをせずに済みました。目の手術をすることが怖いという人であれば、全身麻酔を希望することをおすすめしますよ。

麻酔処理が安心!最新の美容施術情報をチェック

美容整形手術では、手術法ごとに適切な麻酔処理を行なってくれます。整形手術による患者さんへの痛みを抑制するほか、不安感などを取り除くことにも利用ができるため、誰でも安心して手術を受けることができるでしょう。下記では、各種麻酔処理も安心して受けられる美容施術の情報があるので参考にしてみてください。

事故事例から見る麻酔の安全性

麻酔を利用するにあたって、多くの人が懸念するのが、麻酔による体への影響です。過去の統計によるデータから、麻酔が人体に及ぼす問題について知りましょう。

麻酔による死亡事故の件数とは

麻酔は誰でも安全に使用できるものではなく、過去に麻酔投与による死亡事故も起きています。統計として、死亡事故が発生する確率は22万人に1人、肺塞栓症などによって心肺停止に陥る割合は10万人に1人、さらには麻酔薬による致命的なアレルギーが発症する確率は5万人に1人の割合となります。数字にすると危険な印象を受けますが、航空機事故による死亡率が10万人に1人、自動車に乗っての死亡事故が1万人に3人ということに比べれば、麻酔によって重篤な状態になる確率が低いということがわかるでしょう。麻酔は100パーセント安全な施術とはいえません。しかし、美容整形を行なう医師は事故のリスクを限りなくゼロにするべく、安全管理についてはきちんと配慮しているので、麻酔に関して危機感を抱く必要はないのです。

整形外科医からの一言メモ

徹底した安全管理の下で手術を行なっております(整形外科医)

多くの人は、患者さんの痛みを取り除くためだけに麻酔を使用すると考えますが、医学的見地では鎮痛以外にも多くの理由があります。麻酔を使用する目的は大きく5つ。すなわち、意識の消失と鎮痛、内臓への負担の抑制や手術中に体が動くことを防ぐこと、さらには体の状態を維持させるといったことです。麻酔によって患者さんが痛みを感じていなくても、体自体には負担が掛かるため、脈拍や血圧の上昇などの問題が現れることがあるのです。心臓に持病がある人や、高血圧・糖尿病・アレルギーなどの病を持っている人の場合、こうした症状が現れることは危険です。こうしたリスクを避ける意味でも、麻酔は適性に使用しなければならないのです。私ども医師は、麻酔使用時にアレルギー症状などによる体の異変がないかを調べ、手術中も患者さんの体に問題がないかバイタルチェックも頻繁に行ないます。美容整形も立派な医療行為なので、患者さんの安全管理を第一に施術を行なうのです。

安心して麻酔を使用するヒント

麻酔による施術をより安全に受けるためには、麻酔科の専門医、または認定医がいるクリニックを選びましょう。日本麻酔科学会の資格を有している医師であれば、麻酔の正しい知識や技術を持っているため、安心して麻酔を使った治療を受けることができます。クリニックが運営しているサイトを調べるか、クリニックの医師に直接尋ねることで、麻酔科の専門医・認定医がいるかどうか確かめることができるでしょう。お住いの近くで利用できる地域別の美容外科情報は下記から比較できます。信頼できる医師がいるところで美容整形を受けるようにしましょう。

TOPボタン